佐賀市川久保町の帯隈山山麓にはエヒメアヤメの自生南限地があります。
エヒメアヤメは別名タレユエソウと呼ばれているアヤメ科の多年性草木で、
長さ15cm〜20cmの剣状の細長い葉を直立させ、3月下旬〜4月上旬に紫色の小さな花を咲かせます。
葉の長さ(高さ)が15cm前後あるのに比べ、花の高さは7cm〜10cm程度と葉より低く、
花の形状はアヤメの花を小さくした形であり、大きさはスミレ程度です。
中国・朝鮮半島を始め日本では山口県以西の西日本に限って自生しています。
このことから、はるか昔は日本列島と大陸が陸続きであり、動植物が南下してきたを証明する
「大陸系遺存植物」として学術上貴重な植物なのです。
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▲ 自然豊かな帯隈山山麓で、保存会の方が整備している
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