慈悲観音の河津桜   (2013.03.16.撮影)

 ▲ 県道672号から見た河津桜
日田市求町にある「慈悲観音」は、日田県百姓一揆で処刑された、石工・求求里喜平(くくりきへい)を供養するために、 平成4年2月27日に建立されたものです。

明治3年に日田玖珠から決起した百姓一揆が起こり、 求求里喜平はその先頭に立って活躍しましたが、翌年に捕えられ、2月27日の朝、 37歳にして浄明寺川で処刑されました。


 ▲ 入口正面に慈悲観音が建立されている

 ▲ ヒュウガミズキ
ネットで調べたところ、場所が定かでなかったのですが、 ナビで日田市求町を設定し向かったところ、県道672号沿いにある慈悲観音に迷う事なく到着しました。
入口にある売店の前に車が2、3台停めれるくらいで、他に駐車場はなく、 県道672号の路肩の広い場所に車が縦列駐車されており、 そこから、ピンクの河津桜が見えていました。

入口から入ると正面に慈悲観音が建立されています。 地元の方がお餅などのちょっとした食べ物を販売されており、休憩用の椅子が用意されていました。

まず慈悲観音様にお参りをします。観音様の頭上には、色鮮やかな様々な絵が描かれていて、とても素敵です。 観音様の奥に展望所が作られており、そこから河津桜の咲く庭を見下ろせます。 河津桜だけでなく、梅や水仙、ヒュウガミズキなど、様々な花が咲いていました。


 ▲ 慈悲観音
この慈悲観音を建立したのは、求求里喜平の子孫である足立栄子さんと、故・森野(旧姓足立)スミ子さんです。 静岡へ引っ越していた森野スミ子さんは、「河津桜を故郷の方々に見て頂きたい」と日田に20本の苗木を届け、 花を見る事なくその年に亡くなりました。
スミ子さんの形見である河津桜は、この庭に4本残っています。 残念ながら2本枯れてしまったそうですが、他の苗木は日田の別の場所で咲いているのでしょうね。

 

 
河津桜は、1月下旬〜2月に開花する早咲きの桜で、 静岡県賀茂郡河津町で原木が発見されたことから、この名が付けられています。 花は濃いピンクで、花期が1ヶ月という長さであることが特徴です。

 ▲ 県道672号から見た観音桜

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 ▲ 求求里喜平縁起の碑、裏は龍が彫られている

 ▲ 展望所が作られている

 ▲ 展望台から見下ろすと、河津桜が沢山植えられていました

 ▲ 河津桜は増えている様だ

 ▲ 立派な紅梅は、慈悲観音の御前に

 ▲ 観音桜と黄金の玉を持つ龍
 慈悲観音の河津桜(観音桜) 
場所大分県日田市求町
TEL
営業時間
入園料無料
その他夜間ライトアップあり。日田市求町を目指して行くと、恐らく迷う事はない。
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